皆さんは「蓮」について、どこまで知っていますか?
蓮が好きな人も、そんなに知らないという人も、「蓮」がどんな植物なのかここで改めて見てみましょう。

【この記事の目次】

  • 蓮の特徴
  • 泥沼の中に生きる蓮
  • 夏を代表する蓮の花
  • 食用としての蓮

 

蓮の特徴

蓮は水生植物といって、通常よく見かける草花のように土の上に咲くのではなく、水面に大きな葉や花を咲かせます。
水面よりも高く力強く茎を伸ばし、葉や花が咲き誇る様子はとても幻想的。
その姿がとても神秘的なことから、仏教やヒンドゥー教などの宗教的な部分とも深く結びつきのある神聖な植物です。
水面に出ている茎を水中深くまで辿っていくと、その地下には地下茎と呼ばれる蓮の茎が埋まっており、これが肥大化したものが私たちが日頃口にする美味しい蓮根(レンコン)となります。
また、蓮の茎は、茎から出た繊維を紡ぐと大変希少な蓮糸となります。
蓮という植物は、頭の先から足の先まで、余すことなく私たちの生活に結びついている植物と言えるでしょう。



泥沼の中に生きる蓮

蓮が生息するのは、美しい花からは想像もつかないような濁った泥沼です。
汚れていてドロドロとした泥沼の中に汚れのない花を咲かせる様子を「泥中の蓮」と言い、厳しい環境の中でも清らかに生きる人を表す表現として、たびたび用いられます。
そんな蓮の原産地は、エジプトやインド、アジアの熱帯など諸説ありますが、いずれも暖かい土地で産まれた植物で、太陽の光を好む植物です。
日本にも蓮が見られる場所は全国各地にたくさんあり、見頃の季節になると大きな公園や日本庭園などの池一面に、太陽の恵みをたっぷり受けた見事な花を咲かせます。



夏を代表する蓮の花

蓮の花は、夏の季語として多くの俳句に使用され、古くから日本人に親しまれてきました。
7月から8月の夏にかけて、スッと伸びた茎の先にピンクや白の可憐な花を咲かせる蓮。
蓮の花は夜明けと共に花を咲かせ、午後には閉じてしまいます。
さらに一度咲いた花の命は4日間と非常に短く、4日目の蓮の花は閉じずにそのまま散っていきます。
泥沼の中から強く咲き出た蓮の花は、儚さも持ち合わせており、その儚さが私たちにより一層強い美しさを感じさせます。



食用としての蓮

花が散った後も、水中深くに埋まっている地下茎は成長を続けて肥大化していきます。
肥大化した地下茎は蓮根として私たちの食卓に並びます。
蓮根はほぼ通年出荷されておりますが、旬となるのは花が咲き終わった秋ごろからで、日本ではおせち料理に使われるため冬に最盛期を迎えます。
多くの場合、鑑賞用と食用は分けて栽培されますが、食用は食用として栽培され、庭園などに生息している鑑賞用の蓮を掘り起こして食べることはありません。
蓮は、観ても美しく食べても美味しい植物。
私たちの暮らしに彩りと豊かさをもたらしてくれます。

 

 

いかがでしょうか。

今回の記事では蓮について、簡単に振り返ってみました。次回以降の記事では、蓮の魅力についてもっと掘り下げていきたいと思います。

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